先日、リコーディスト根岸基夫さんのソロリサイタルに行って来ました。
根岸さんは我が師、水野しのぶ先生とともにリコーダーアンサンブルRoot Boxのメンバーでもおられます。
しかもこの日はなんとヘンデルのソナタのみを演奏するというコンサート。
編成はヴィオラ・ダ・ガンバに中野哲也さん。チェンバロに鈴木理賀さん。
(ガンバの中野さんは現在日本で一番に近いガンバプレイヤーだとのこと。それはもう素晴らしかったです。)
ヘンデルのソナタはリコーディストにとって登竜門的な存在。それもあって、水野師からぜひ見にこいとの指令。
結果は・・・もう、金属バットで殴られたような衝撃を受け、這々の体で帰ってまいりました。
そうなんです。先日ぼくもちょっと遊び半分でヘンデルのFメジャーを録音してYoutubeに公開したのです。
しかもなんと!
その曲がコンサートの最後の演目に入ってるじゃありませんか・・・。がーん。
完全に暗譜してる曲ゆえに、吹き方の、解釈の違い、装飾音の違いに驚愕。こうまで違うものか・・・とショックでした。
手元にあった平坦な譜面とは違う、さらに、ぼくが参考にしたミカラ・ペトリの演奏とも全く違うヘンデルがそこにはありました。
曲はあくまで素材であり、演者によって自在にフェイク(装飾をつける)して演奏する。まさにジャズ的。
本来ならバロックに即した装飾や崩し方にも厳密なロジックやお作法があるのだろうなー。しっかり勉強したいです。
バロックとは、クラシックとはなんと深いものか。ジャズサックスプレイヤーが安易に手を出して良い範囲ではなかったなー。
そして笛自体の鳴らし方。音色や表情の付け方。ヴィブラートの掛け方などだなー。
やはり自分はまだまだしっかり鳴らせると言うには程遠いかな。ロングトーンをしっかりせねば。
ぼくはあまりリコーダーは揺らして吹くのは好きじゃないしできないんだけど、美しいヴィブラートもしっかりかけて、うんと表情つけなければいけないのかなと、そのあたりも多いに反省。
愕然&放心しながら聴くぼくの横で水野師匠からは、「おめーなんかまだまだだぜ。リコーダーなめんじゃねえぞ」という無言のプレッシャーがほとばしっておりました。
はい先生。恐れ入りました。大変勉強になりました。
バロックを、リコーダーをもっと勉強します。もっともっと頑張ります。
さっそくソナタのニ短調とイ短調の譜面を購入!練習するぞ!
メラメラ!!
ちなみにぼくのお粗末なヘンデルFメジャーはこちらです。まあシャレとおもって聴いてください。