ぼくが尊敬する3大ピアニスト。
グレン・グールド
清水ミチコ
ミシェル・ペトルチアーニ
そのペトルチアーニ先生のドキュメント映画が先週から日本で公開されています。
こちら。
「情熱のピアニズム」
すごーい楽しみにしてたんだ。
公開初日に見に行っちゃいました。
やっぱしファンが多いんだなー。映画館は長蛇の列でびっくり。
うん。もうほんとにすばらしかった。
ぼくは彼のCDはほぼ全部持ってたけど、やっぱりここまで彼のことを知らなかったなあー。
障害があるとか、力強いタッチがとか、そんな話はほんとにどうでも良くて、
とにかく人間としての魅力にあふれていた人だったこと。
その魅力や自信なんてものは極限まで磨き上げた彼の音楽の上に成り立っているんだなということ。
努力と信念の人だったということ。
彼はやはり自分の身体のこと障害のことをよく知っていて、とにかく急いでいたのかなあ、ということ。
そしてその自分の生命のすべてを極限まで燃やし切った人なんだなということ。
とにかく凄い人だったんだなあ、と。
おれは彼のファンだと言っておきながら、何も知らなかったなあ。
素晴らしいエピソードが劇中でいっぱい描かれてるんだけど、ネタばれになってしまうからやめときましょう。
彼の楽曲は、どんな悲しい曲だってその奥底に、生きる喜びみたいなものが感じられるんだよ。実に不思議なことなんだけど。
そんな謎というか思いが、この映画でかなり氷解したなあ。
音楽って、とくにジャズってアドリブだから演者の人間性が丸出しになるもんなんだよね。
彼の曲は、彼のアドリブはまさに彼と彼の人生の全てが現われてるんだなあ、なんて偉そうなことも考えちまうわけですよ。
イチ音楽家のはしくれとして、人間として実に感銘をうけました。
もう一回見に行きたいな。
そして彼の演奏を一度でもいいから生で見たかった。と。
ま、つべこべ言わずに絶対見て欲しい。
音楽に興味がない人、彼を知らない人でもぜひ見て欲しい。
絶対に面白いと思うよ。
どうでもいいけど、映画の邦題がちょっとダサいよね。苦笑。
ま、しょうがねえんかな。