ボレロでマンボ



はいはい。
プロサックスプレイヤー改め、プロリコーディスト・ケンさんです。(改めていいのか?)
前の日記で少し触れたかもしれないけど、最近ちびっ子にリコーダー教えてたりする。
市民楽団+ちびっ子音楽教室の企画で、ラヴェルの「ボレロ」を演奏するのだ。
なんと参加ミュージシャン総勢200名ともなるかなり大掛かりなイベント。
だからリコーダーもいるし鍵盤ハーモニカもいる。
そのちびっ子リコーダー部門をね。おれがね。
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ボレロです。そう。おなじみボレロ。
同じメロディーを延々と、延々と、延々と繰り返す、みんな知ってるあの曲よ。
あんまり興味なかったんだけど、あの曲すごいなー。
同じフレーズをずーーーーっと繰り返して気持ちよくなる。
あれ?待てよ?それってFUNKじゃないですか!!!
まさにP-FUNKの真髄。基本思想です!!!
ボレロはFUNKだったのですね!
すごいぞ!ラヴェル!!
One Nation Under A GROOVE!!!!
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で、知ってる人は知ってると思うんだけど、この曲、いろんな楽器がそのテーマとなるフレーズをソロでとっていくんですよ。フルート→ペット→クラリ→トロンボーンなんて感じで。
(そうそう。この曲のトロンボーンソロは激ムズで、ある意味登竜門であると聞きました。
確かにむずかしそうだった。)
で、このオケはオリジナルのアレンジを持っていまして、それにはリコーダーソロがあるんですよ。むひょーーーっ!
そうなんです。
オケをバックに朗々と歌い上げてきました。
その日はまだソリスト決まってなかったからさ。平子先生が吹いたんだよ。
うーーーーーーむ!!
うーーーーーーーーーーーむ!!
超きもちよかったなぁ~~~~~~。
んも、イキそう。射精しそう。
オケをバックに、おれのソプラノが響き渡る。体育館いっぱいに響き渡る。
擬似リコーダーコンチェルト体験だね。
あまり気のすすまない仕事だったけど、思わずすばらしい体験しちまいました。
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やっぱり皆さん、リコーダーというとナメてるのよ。しょせんリコーダーだろ?と。
そこへ、この俺様のちょっと本気を見せてやったわけよ。
自慢しちゃうがよ。おれ、結構うまいんだよ。本気で練習してるし。
今、サックスよりうまいぜ。(泣)
リコーダーをナメてる連中を恐怖のズンドコに落としてやったわけよ。
どうでえ。フルートの姉ちゃん。フルートはルネサンスの時代にその花形楽器の座をリコーダーから奪っていったっけなあ。調子乗ってんじゃねえぞ。オラオラ。(←筋違い)
「うわ。リコーダー、いい音だなあ。」
「結構すごいなあ。リコーダー。見直したなあ。」
なんてご感想もいただきました。
ちびっこたちも「これ、何の音?リコーダー?」なんて目で見るのよ。あー。いい気持ち。
これでリコーダーに本気で取り組んでくれるちびっ子が増えたら、うれしくて泣くぞ。
と、いうわけで思わぬオケ体験。そしてリコーダー布教活動してきたぜ。
はぁ。こうなるとますます木製リコーダーがほしくなる・・・。
サックス売っぱらっちまうか・・・・。
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話は飛ぶんだけど、最近小学校ではみんなジャーマン式運指の楽器を使うんだね。
これは納得いきませんよ!絶対に良くないことだと思う。
これをお読みの皆さん。これからのリコーダー購入は必ずバロック式をお求めください。
確かにファの音は面倒である。しかし絶対バロックのほうがF#やAbを出しやすいのです。後々ぜったいにラクです。
プロ用楽器は必ずバロック。
本気のあなたは必ずバロックを買いましょう。

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