Estrangeiro / CAETANO VELOSO




ブラジルの天才。カエターノの最高傑作だと思います。
大名作Livroとどっちにしようか迷ったけど、まずこっちから。
カエターノのものすごく多い作品のなかで一番ぶっ壊れてるアルバムだと思う。もちろん良い意味で。
人によってはダメかもしれない。「問題作」とか批判が多いのもちょっとわかる気がする。
ぼくにはひたすらかっこいいとしか思えないけどねー。
マイルスのように果てしない、多彩な彼の音楽の真髄がうかがえる名作です。Domingo、 Bossa de Caetanoみたいにやさしくて甘いだけじゃないのです。よく「危険な男」とも称される彼だけど、これを聴けばその意味がわかるぜ。
ブラジルのすべての芸術の革命の炎に身を焦がす彼の、その狂気がにじみ出る作品。
ラップ調で一見するとかなり前衛的、でも恐ろしく計算し尽くされた一曲目でもうノックアウト。
#4、5や、一見穏やかなボサノバに聴こえる#3からもものすごいテンションが伝わってくる。
おれはこのCD、集中して聴いていると怖くなってしまうよ。
そんなぶっ飛んだ曲集なんだけど、統一して彼の甘い歌声で語られる。ほんとにカエターノのみに許された、彼だけの音世界だと思うよ。
ああ!なんでおれはポルトガル語がわからないんだ!!対訳じゃ我慢できない!!
カエターノの宇宙に少しでも近づきたい!

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