今日はバイク自慢をしたいと思う。
本来ならまず、メインバイクのピナレロを紹介したいのだが、実は最近新しいバイクを買ってしもうたのだよ。
それでは紹介しよう。
Colnago Master Timetrialです。
そう。実はトライアスロン用に買ってしまいました。
今まではピナレロで戦っていたんだけどね。
来期3戦4戦するなら、いっそのことトラバイクを買っちまうか・・・。
と考えておりました。
もちろんね、普通に競技として考えたら最新鋭のカーボンコンポジットの軽くて速いバイクを買うのが正しい。うん。間違いない。
しかし・・・・。
しかし・・・・・・。
鉄バイクが大好きな自分はフラフラと買ってしまったんですよ・・・。
この曲線美にどうにもこうにも抗うことはできなかった・・・。
そう。こんな重くて時代遅れのクラシックカーで競技トライアスロンに出るなんてはっきり言ってバカです。キチガイです。
時代は軽量化、エアロ、カーボン、DHバー一体設計・・・。
そのトレンドを全く逆行するまさに暴挙です。
しかも前後輪サイズが違う。前:650C、後:700C
いわゆるファニーバイクというやつです。
しかし!カッコ良さではチャンピオン級だということはあえて断言したい!
どうです。この細身の肢体。
どこまでもヤラシイシートチューブの腰付き。
うっすらと反っている官能的なトップチューブ。
そのすべてはコルナゴの象徴ともいえるジルコ加工。
エルネストのサインが輝くうなじ(ステム)。
派手ではあるが、前進するパワーを演出するかのような赤のグラデーション。
コルナゴと言えば、レーシーで直線的で男性的なイメージでした。ストレートフォーク多いしね。
こんなに女性的で官能的な曲線もコルナゴにはあったんですねー。
実にうれしい期待はずれですよ。
いやー。それにしてもおれがコルナゴオーナーになるなんてこれっぽっちも思わなかったよ。
そう。おれは
・カッコよくて速いバイク
・超カッコよくて重いバイク
があったら迷わず後者を選ぶのさ。
そしてそれはクロモリバイクにほかならないのだ。
2012年はこのバイクで立派に戦って見せよう。
こいつと一緒に勝利の咆哮をあげるのだ。
デビューは2012年5月のホノルルトライアスロンです!
待ってろ!ホノルル!!
+++++
とはいえ20年前の古い古いバイク。
これを立派にレースで使えるようにしていくのが楽しくも悩ましいところなのです。
まずはエアロバー。バーエンドシフターにして、ブルホンバーも替えよう。ついてたのはただのドロップ裏返しだからな・・・。
ホイール変えてリア10だな・・・。ディープにするか・・・。
ペダルもビンディングにして、と。
ううう。このかっちょよすぎるオリジナルのシフターを外すことはできない!!どうしたらいいんだ!!
前輪650C、後輪700C。前後バラ売りホイールなんてあるか?
ていうか、スペアチューブ2本持たなきゃいけないじゃないか!ギャフン!
・・・なんて楽しい悩みは尽きません。
とりあえずコクピット周り、ブレーキ周りをいじりました。
ブルホン交換。エアロバー装着。ブレーキレバー交換。
ブレーキ周りワイヤー交換。グリスアップ。
軽く40キロぐらい乗ったんだけど、ブルホン長すぎた(Profile Design, Airwing)。新品でもったいないけど先っちょカット。
うーむ!TTバイクはポジション出しが難しい!かなりシビアだ!
こりゃ大変&きびしいぞー。
+++++乗り味、インプレなど+++++
ま、ぼくはそんな何台も乗ってるわけじゃないし。
あくまでピナレロとの比較論になってしまうところはご承知置きいただきたい。
・マジエアロポジションのスケルトン
まだ40キロほど流しただけなんだけどね。
とりあえずサイクリングorファンライドを否定する、超スパルタンなバイクだと感じました。
前傾TTポジション以外を完全に否定する感じだよね。アップライトに乗れないんだ。
DHバーでエアロポジションになると地面が近い!うおおお!
そりゃそうだ。650Cだもんなー・・・。
この低空飛行する感覚!たまらんわい。
こりゃとんでもないマシンを手に入れちまったか。
長時間のTTポジションに耐えうる強靭な上半身を持つアスリート以外を拒否するかのようだぜ・・・。
まさに武闘派コルナゴ。やはりこいつは真のレーサーなのか。
ヘッドバッジに輝くアルカンシェルは伊達じゃねえ。
・ダンシングの強さ・反発
クロモリバイクの利点でもある「バネ感」、「反発力」みたいのがすごい。
軽くトルクをかけてダンシングしただけでも「ぎゅうーーーーーっ」「ぐいーーーーっ」と前に押し返され、推進力に変わる。
ハンドルを引く手と体重を掛けた踏み足のテコの原理ですんごい前に進む感があるんだ。
まさに「バネ感」というのが最もふさわしいかな。ピアノ線みたい。
もちろんピナレロにもあるんだけど、もっともっと硬い。そして加速に直結する感覚がすごいんだ。
ピナももちろんクロモリだし、そのバネ感も相当のものだけど、それ以上だ。びっくりしたよ。
・直進安定性
30キロ超えるとスッと抜けるように安定する。すごい安定感がある。
徹底した前傾ポジション、650Cで重心が低いのもあるんだろね。
もちろんクロモリゆえの車重も良い方に作用しているのだろう。
とくにエアロポジションでは、うそでしょ?っていうぐらい安定する。なんか無理な漕ぎ方してもぜんぜん平気。
ピナレロに同じエアロバーを付けていたんだけど、そのときの不安定感、怖さがひとつも無い。ここまで違うもんなのか?とびっくり。
・加速性
加速感・踏み出しの軽さ。やはりモッサリしてる感があるのはしょうがないかな。これも重さゆえで仕方ないところか。
すーっと軽く前に出ていく感覚が希薄。わりとしっかり踏み込まないといけない感じかな。
これは断然ピナレロに軍配があがりますな。
ちなみにピナレロってのはこれね。
こっちの愛車自慢はまた日を改めて書きましょう。きっと今日より長いぞ。
+++++++
冬の夜長に、ホットウイスキーを片手にバイクを作る。
まさに至福の時間です。
文字通り時間を忘れて、あれ。もう夜3時?とほほ。
そんな日々です。
バラしていく過程で、前のオーナーやエンジニアの目的や人格が垣間見える。
どんな人で、どんな乗り方をしていたのか。几帳面な人だったのか。
ああ、こんなところにも気を遣ってる。
そうそう。このバーテープの巻き方。わかってるねえ。
おっと。アウターの処理甘いんじゃねえか?
ブレーキの引きしろはもっと手前がいいだろ。そうかそうか。お前はこれが好きなのか。
おお。こんな見えないところにカンパの純正パーツを使って。こだわってるねえ。
すごい。このバーは手作りじゃないか。
お前はとてもかわいがられていたんだなあ・・・。
お前はどんな道をどんな風に走ってきたのか。
そんなことを考えながら夜は更けていくのです。
(・・・完全に変態だ。)
++++++
そんなわけで次回ライブは12/30ノダモトイバンドのサポートです。
下北沢モナレコードです。
歌詞が泣けるとっても良いバンド。
http://sound.jp/nodamotoi/
あとInnocrossingでは1/5、東京倶楽部目黒店です。
これはCDレコ発でメンバー張り切っております!
ぜひ来てね。
1/25は渋谷アンダーディア。
タイバンですけどよいバンドいっぱい出ます。
これもオススメ。
詳細は追ってお知らせします。