タテトラレポートの続きです!
まだの人はひとつ前のエントリー読んでね。
さて、早速行こうか!
スイム終わってトランジションだ!!
それーっ。急げ急げ。
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やっぱりウエットスーツ脱ぐのってめちゃめちゃ体力要るんだよねー。今回も苦戦したよ。
このために筋トレしようかって思うぐらいさ。わはは。
それでもやはり4回目ともなるとだいぶ慣れたもんです。サクッとシューズ履いて、それ行くぞ!!
今回はトランジションでの補給は無しだ。バイクで走りながらだぜ。
靴下無しにするとか、サイコンをバイクに付け替えるのやめるとか、改善の余地ありそうだな!うーむ!
あとグラブも無しかなー。
バイクコースは去年から改善されてだいぶ直線が増えたとは言え、やはりコーナーが多い!おれのタイムトライアルバイクではやはり飛ばし切れない!くーっ!
おっと、いまさらですがコースはこんな感じ。
そうなんですよー。
この前のホノルルではほとんど直線。高速道路まで使っていたまっすぐコース。ガンガン踏みこめてスピードに乗れたからね、かなり良いタイムも出たんだけどね。
40キロ巡行が目標だったけど、スピードに乗ってよっしゃー!と思うとコーナーが来てしまう。ま、もちろんみんな同じ条件だから文句言うところじゃないんだけどね。
マヌケ顔ですいません。
アウタートップで目いっぱい踏み込んで40キロ越え!そのスピードを保持してブッ飛ばす!・・・なんて無理。目標スピードが出やしないから焦る焦る。
結局36~37キロが平均かなあ。
終わってみれば1時間16分。目標タイム1時間10分よりは遅れたけど、このコーナーの多いコースではまずまずかな、なんて。
なにより去年より10分も速かったからね。
スピードが出しきれない焦り。残酷なスピードメーターの表示からして、もっともっと遅いかと思ったんだよね。
補給はこの間にショット系のものを2本。ひとくちヨーカン一本。500mlのボトルをほぼ一本。中身はポカリの水割り。これらを完食。
マシンは相変わらずゴキゲンだったんだけど、やっぱりコーナーの弱さか。もしかしたら次回タテトラはピナレロの方がいいかもしれんなあ・・・。
でもやはり、ファニーの前傾姿勢とディープリム。ストレートでの伸びは抜群だよ!重いマシンだし、けして爆発的に加速はできないけど、ぐんぐん加速して、おお。どこまでいけるんだろう??という感触はたまらんものがあります。
今までおれ、バイクは経験が一番長いし、あまり練習してなかったのよね。でも今回は少し走りこみました。
引き足を特に重点的に。
多少はその甲斐があったかもしれんなあ。
とはいえ、もっと効率的にせめられたかも!コーナーワークにギアワーク。ガンガン踏む場所の設定なんかね。
もちろんエンジンだって鍛えるぞ!
トップ選手は1時間10分切りしてるわけだからね。来年の目標は今度こそ70分切りだぜ!
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トランジションに滑りこんでシューズ履きかえ。
いよいよハイライト!ランだぜ!ここが勝負だ!!
さて、ちょっと順番が逆になるんだけどこの日の天候ね。
ピーカンの太陽に焼き殺されてしまったのが去年のタテトラ。それに比べていい感じの曇天でした。これはおれにとってはかなりのアドバンテージ!良いタイム狙うぜ!ってなもんだ。
ここまでのタイムを自分の時計でも計測していました。ランスタートの時点でほぼ2時間ぴったりが経過。まさに計算通り!?
単純計算でランを60分で終わらせなければ!!
60分てのは今までのおれのベストタイムに近い。
くーーーーっ!!焦るぜ!!
ほんとにめちゃめちゃなプレッシャーがのしかかる・・・。
わわわ。ほんとに計算どおり。
しかし、ここで焦って自滅しては何にもならん。
はやる心を抑え・・・落ち着くんだ・・・おれ。
自分のいつものペースよりも抑え目のスピードで、じっくり1周回目をスタート。
1周回15分のペースと相談しつつ、じっくりじっくり攻めてやるぜ・・・。しかしこの15分のペースは絶対に外せねえ・・・。そんなせめぎ合い。
しかし!!
現実とはかくも残酷なものか・・・。
いきなり来ました。1周回目の往路でビキビキに釣り始める左足。しかも太ももからひざ下まで貫通する大物だ!!ぐああああああ・・・・。
もうほんとに悔しくて情けなくて、自分に腹が立って腹が立って・・・。悔し涙がほんとにあふれそうに。
もう全部投げ出してやる!いますぐ全裸になってウンコしてやろうか!ぐらい自暴自棄になりました・・・。いやほんとに。
それでも左足を騙し騙し小走りに。立ち止まって深呼吸をしながら・・・。と思ったら右足も!!うあああああああ。
結局1周回目は10分も立ち止まっていたでしょうか。マーシャルの兄ちゃんも心配そうに見ててくれるけど、その視線がありがたくも辛いのだよ・・・。ううう。
完全に3時間の望みは絶たれた・・・。
完全に心を折りましたが、気分を入れ替えなんとか完走を目指すことに。
こうなったらもう時計は一切見ないで走ることに決定。深呼吸しつつ、だましだまし走り始めると意外にも両足のけいれんは遠のいていくのでした。
もうこうなったらレースを楽しむっきゃねえ。
サブスリーが夢と消えた今、のんびりと、しかしベストタイムを出さなければ。そんな思いでひた走る。
無心で走るんだけど、アスロニアの岩田先生がずっと大声で応援してくださいました。
ホノトラで最悪に情けない自分を見せてしまい、これ以上先生を落胆させてはいけない!(いや、そんなに期待なんかされてねえって。苦笑。)
ほんと、どんなに励まされたことか・・・。先生、ありがとうございました。
(岩田先生の横に、おれのダイスキな平野藍先生もいらしていたことは後から知りました。もし知ってたら2時間30分を切っていたかもしれない。)
それでも必死に走るおれ。
3周回目かな?鬼の形相で走るおれに対してな、給水のボランティアのおじちゃんがな、
「ほらほら!力入ってるよ!」
と声援をくれたんですよ。なんかこれ、雷に打たれたようでなー。
たしかにおれ、必死になりすぎてガチガチで走ってたんだと思う。
そこからすっと身体が軽くなって走れたんです。
ははは。おれって単純だぜ。
今年のフレキャン。スイムのセッションでイイダーマン先生にもずいぶん怒られたんだ。力が入ってる!って。
やっぱし脱力は何より大事だ。音楽と一緒だ。
それを、おじさんの何気ない一言で思い出しました。おれは3時間切ることでガチガチになってたのかもな。だから足も釣ったのかも。
おじさん。ありがとう。
ほんとに探し出してお礼を言いたいよ。
そんなこんなでゴール地点。
えっ??うそ??
なんとゴールゲートの電光掲示板は3時間4分を指している!!
なんてこった!!
あんなに立ち止まったのにランは1時間ぐらいだったってわけ??そんな~~~!!!
諦めてたけど、もしかしてあと一息だったの???うわあああああん!!
終わってみればランは1時間3分!
おれのベストタイムLAとほぼ同タイム!うそでしょ?あんなに止まってたのに??
複雑な気分です・・・。でも結局3時間には届かなかったし・・・。奇妙な寸止めにさらに落ち込むオレ。
ま、最初に結論は言ってしまったんですけど、これ実は3時間切れてたのでした。
冷静に考えたら当然なのですが、ゲートの時計がぼくのタイムであるわけもないんだよね。この時計の計測開始はちょっと早かったそうです。
(各選手は足首に計測チップを巻いています。それで電子的にちゃんと個々のタイムが計測されるのです。)
結局、最初にお話したとおり2:59:28がオフィシャルなタイム。
ギリチョン滑り込みだったんですねーーー。ほんと、大爆笑だよ。
心を折らないで(折ったけど)、がっつり走ってほんとに良かった。
岩田先生と給水のおじさんに心から感謝です。
クソ低いハードルとはいえ、悲願達成の気分はなんとも言えねえぜ。
すべてが報われる瞬間だよ。
さっきは悔し涙だったけど、感激の嬉し涙さ。
おっしゃ!次はサブ2.5!そしてハーフアイアンマンへのステップアップを目指します!!
平松先生曰く、練習計画をきちんと立てれば2:30切りは楽勝とのこと!
うおおおおお!猛然とやる気になってきた!!
やっぱり冷静に自分のパフォーマンスを俯瞰すると、練習計画なんてろくに立ててなかったよね。
そして特にランで顕著だったわけだけど、自分の力をきちんと把握してなかったこと。
アレだけ立ち止まって1時間3分だったわけだから、まだまだランに伸びしろあり!
緻密に戦略を立てて、絶対に2:30達成してやるぞ!!!
おーーーーーっ!!!
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興奮して報告に行くと岩田先生はおっしゃいました。
「練習はウソをつかないってことだよ。」
ううううううむ。まったくその通り。
いつも同じこと言っちゃうけど、音楽も同じだぜ。