1. Ascension
2. Lyla
3. How Long
4. Watcher
5. Evolving Etude
6. Structure in Emotion
7. Handsonit
8. Come Together
9. How Long (Reflected)
10. Eternal Child
11. Simple Melody
Avishai Cohen (vocals, piano, Wurlitzer piano, Fender Rhodes piano, synthesizer, acoustic & electric basses); Lola, Jeff Taylor, Bernie Kirsh (vocals); Yosvany Terry (alto saxophone, chekere); Diego Urcola, Alex Norris (trumpet, flugelhorn); Avi Lebovich (trombone, flute); Chick Corea (piano); Yagil Baras (acoustic & electric basses); Mark Guiliana (drums, percussion, programming); Eric McPherson (drums)
チック・コリアのトリオなどでガンガン弾きまくるイスラエル出身のベースプレイヤー。
じつはかなりひいきにしているプレイヤーです。
いちおう分類上Jazzになるのかもしれないけど、独特の多彩でとんがった音楽の数々は実に現代のジャズ、いや現代の音楽を感じさせます。
むしろJazzらしい曲ってあまり無いかもしれない。ヴォーカルなんかも大きくフィーチャーされてて、不思議な歌詞も実にアヴィシャイワールドを作ってます。
ワンコードで浮遊した世界にコーラスが入ったりホーンセクションが吼えたり。
ベース弾き語り(?)もあるし、ピアノソロ曲もあるし、弓弾きでビートルズの曲なんてやっちゃうし。
まさに融通無碍。
そして鬼のインプロ、ベースプレイも聞かせてくれます。
アップライトでもエレクトリックでもナイスグルーヴ。ときどきすごい切れ味のテクをひけらかさず、チラリチラリとにおわすところが憎い。
そのチックの評価も高いみたいだね。一曲提供してるし、プレイヤーとして参加してるみたいだ。
#10を聴いて、あれー?チックみたいだなーと思ったらビンゴ!でした。
パット・メセニーグループみたいに多彩。だけどあそこまでわかりやすくなくて時には聴く人をドンと突き放す感じもある。
突き放すというより、微妙な距離をわざと保ってニヤニヤしてる感じがするよ。
ベースプレイヤーとしてすごいけど、この人の真骨頂は作曲なんだろうなと思うよ。
この独特の世界観ってなかなかないよ。
ぼくは#11の魔法みたいな曲にすっかり魅せられてしまいました。
ジャケも含めて技あり!の一枚です。おすすめ。