Live at Yoshi's / Pat Martino



ぼくが最高に尊敬するギタリスト、Pat Martino御大の最高傑作のひとつだと思います。
オルガンを率いたトリオでのライブです。
ライブだし、トリオだし、ソロの尺もものすごく長い。もう弾いて弾いて弾き倒す。
彼のまさにマシンガン打線と呼ぶべき怒涛のアドリブの真髄を味わうならこれだぜ。
ドラムのビリー・ハートとオルガンのジョーイ・デフランセスコの二人がこれまたすばらしい。好サポート。んもー、最高にノリノリなんだなー。
3人でインプロの極限状態。いったいどこまで行ってしまうの???と言う感じです。
ライブゆえの緊張感も「ゆるさ」もあるし(矛盾してるなあ)、3人が大喜びで音で遊びまくってるのがわかって楽しい。
Pat御大のライブを見ると、やはり主人公はオレ。ドラム、ベース、ピアノなどはあくまでサポートである。という印象があります。
ところがこの3ピースのバンドでは3者が対等に取っ組み合いをしているよ。がっぷりよつで。
オススメトラックはなんといってもやはり#1!
なんとマイナーアレンジのoleo。
Aメロをドリアン一発に調理してまさにマルティーノワールドのどん底に突き落とされます!
おれぁ、一番最初のヒットが鳴り、スゥイングが始まったとたんもらしっぱなしです。
この疾走感。そして有無を言わせぬハンマーパンチの雨あられ。
これこそパット御大の真髄であると思います。
もうひとつ聴き所は、パット御大、実にブルースフィーリングあふれるプレイヤーだと言うこと。
このアルバムを聴くまでは、メカニカルなフレーズで弾いて弾いて弾き倒すインプロサイボーグと思っていました。
しかし、#2のAll Blues、#4のWelcome to A prayerなんかを聴くと実に泣きのブルースが感じられます。
エリック・クラプトンなみと言ったら言い過ぎ?
そしてセルフカバーが多いのもうれしいところ。
朗々と、自信たっぷりにストレートに自作曲を歌い上げるその姿勢。こうありたい!
ダイスキなStone BlueからMac Tough、デビューアルバムからのEl Hombre。
Welcome to A prayerもうれしい。
ほんとに全曲捨てるところがありません。

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