ジョン・ゾーンの主催するTZADIKレーベル。
一言で言うとジューイッシュフリージャズかな。
ジョンの「マサダ」シリーズを思い浮かべてくれれば近いと思います。
これがめっぽうおもしろい。
フリージャズといえど無調の音楽ではなく、ホーンがいっぱい、アンサンブルもバッチリ、でもすごいとんがった音楽がいっぱいなのだ。
そしてやっぱりジョン・ゾーン。彼の音楽全体に流れるユーモアもレーベルの作品群にいっぱい詰まってる。
そのなかでも最高に面白いのがこのバンド。
Naftule’s Dream。
まず編成が面白い、
フロントがクラリネットとトロンボーン、
エレキギター、ピアノ、ドラム、そしてベースのかわりにチューバ!これがえらいかっこいい。
これこそ真のフュージョン(融合)。中東の音楽と西洋音楽の融合だよね。
チューバが奏でるベースラインと、うんと歪んだギターのスカ裏打ちカッティングが織り成すハーモニー!
その上で吼えまくるフロントのクラリネットとトロンボーン!
たまらんです。
これって、クレズマーミュージックというのですかねえ?
不勉強で申し訳ないです。
バラードもあるし、スカもあるし、歌入りもあるし、5拍子もある。実に多彩。
主にコード一発もののアドリブが多いけど、これがとんがってて実にかっこいい。
狂って乱舞するクラリネットにトロンボーンの咆哮が応える!
すごいテンション高いインプロが展開します。