Joe Farrellは若くして亡くなったことがほんとに惜しまれるサックスプレイヤー。
Chick CoreaのRTFでの活躍が有名です。「Light as a feather」のスペインでフルート吹いてる人。Friendで全編サックス&フルート吹いてる人。
リーダー作も少なく、過小評価されているけど、NYでブレッカーなどに並んでナンバーワンに名を連ねていたとか。
ぼくがもっとも尊敬するテナーマンの一人です。
ソプラノ、フルート、クラリなどが激ウマ。とくにフルートは絶品。CTIなどからかなり難解なフリージャズ作品などでリーダー作が多い彼です。
だから変態プレイヤーと思われがちですが、そんなことはない!このCDを聴けばわかります。
しかもこれはテナー一本でバリバリにストレートなジャズを吹き倒した快作。
こういうのを聴かないとかれの本当の評価ってのはできません!
フリージャズ、ドシャメシャなプレイはなし。
まさに彼のプレイの真髄、ジャズマンとしての実力、テナープレイヤーとしての底力がよくわかります。
彼はインサイドなペンタトニックの使い方がうまいなー。超うまい。
スタンダードとオリジナルが程よくブレンド。
#5のバラードも最高だし、#6は彼のトレードマークともいえるオリジナル。
前半のオリジナルも全部すばらしいし、#4のSpeak lowではまさに吼えまくるテナー。圧倒されます。それにおいしいフレーズの宝庫だ。
全曲にピアノ&エレピで参加のチック・コリアがこれまた最高。
このアルバムにオリジナルを一曲持ち寄ってるし、チックのジョー・ファレルに対する愛情を感じます。
全テナープレイヤーに絶対にオススメしたい一枚。
ただ、なかなか売ってないかもしれない。
もし見つけたら即買いだ!