Reich: Different Trains, Electric Counterpoint / Kronos Quartet, Pat Metheny


1. Different Trains: America – Before the War
2. Different Trains: Europe – During The War
3. Different Trains: After the War
4. Electric Counterpoint: Fast
5. Electric Counterpoint: Electric Counterpoint: Slow
6. Electric Counterpoint: Fast
これは分類上クラシックにしましたけど、現代音楽、コンテンポラリーです。
そのなかでもいわゆるミニマルミュージックというヤツ。まさにミニマル。反復音楽とも言われます。
とかくミニマルとか反復音楽、現代音楽というとジョン・ケージなど無調の音楽やノイズと一緒にされてしまいだけど、ライヒの音楽は明確な調性があるところが良いのだ。
聴いてみたらわかるけど、以外にとっつきやすいと思う。
弦楽四重奏(クロノス・カルテット)がドカーンと浮遊した和音を提示して、その上で言葉が、蒸気機関車のノイズが展開される。
冒頭一発目でその浮遊してテンションの高い世界観に圧倒されることまちがいなし。
そうなんです。とくにこのジャンルの音楽には非常に珍しく、かなり明確なストーリーみたいなものが聴こえます。
解説によると作曲者、スティーブ・ライヒの体験に基づいてるんだって。
彼は離婚した両親を訪ねるため、よく記者でニューヨーク、ロサンゼルスを汽車で移動していたとか。
後半はジャズギターの大御所、パット・メセニーが多重録音したもの。
これは確かにライヒの曲なんだけど、実にメセニーカラーが出ていて面白い感じ。
こういうのって、いわゆるテクノに近いのかなぁ。
キマる音楽、目を回す音楽というか・・・。
おらぁ、テクノってのはあまり好きじゃなくて知らないのだけどね。たぶんね。
違う点は2つ。機械を使わず人間の手で演奏されてること。そして細部まですべて計算されて作曲されていること。
この二点が非常に大事なのです。すばらしいのです。
これはスティーブ・ライヒとミニマルの入門盤にして最高傑作だと思います。
ただひたすらにかっこいい。
大名盤だと思います。
そうそう。あとひとつ。
これはエッチのときに大音響で聴く音楽ナンバーワンかも。ぷぷぷ。
*このレビューは2008年2月にmixiに投稿したものです。
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