すごーい期待して買った割にはちょっとがっかりしたのが最初の印象です。だって、ドラムが打ち込みなんだもん。(全曲じゃない)
FUNK THISと大きくFUNKへの回帰を冠したこのアルバム。
でもやっぱり古き良きFUNKとはちょっと毛色がちがうよね。良くも悪くも「現代のFUNK」だ。きれい過ぎ、まとまりすぎててさ。
もしチャカのぶっといヴォーカルがなかったらスムースジャズになっちゃう紙一重のところだ。
まぁ、録音テクノロジーの進化もあるし、昔と同じ泥臭いものを求めるのは無理があるよな。
(これってのタチの悪い懐古趣味なのかもしれんけど。)
なんだかがっくり来て一回流して聴いて、それっきりでした。
でも最近じっくり聴きなおしたら、なかなか。
最初の悪い印象のまま、斜に構えて聴いてたんだけど、やっぱりチャカの歌にやられちまった。
全盛期に比べ、多少パワーの衰えはあるものの、やっぱりチャカの歌声はサイコウじゃないすか!!黒い!黒いよ!
やっぱり年相応の声の感じにはなってきたけどそれでも実に重厚なチャカサウンドだ。
打ち込みドラムさえ我慢すれば、ジミヘン、プリンス、ジョニなどのカバーなど味わい深いし。#4ファンクバラード、「Angel」は最高!これがキラートラックだね。
この辺からエンジンがあったまってきて、#6のジミヘン、#7のjamな感じが最高。
もうひとつ、#9のセルフカバーに泣けた。
初期の名曲だよ!大名盤、「Rufusised」から。これはうれしかった。
時代を超えて、ああ、同じ曲もこう変わるんだなーなんてのもわかって実におもしろい。ドラムも打ち込みじゃないしね。
ギターはRufusのオリジナルメンバー、Tony Maden!これは燃えるぜ。
新しいFUNKとおれみたいな懐古FUNKのどちらにもステキなアルバムです。