1. Gymnopdie No. 3
2. Little Shepherd [From “Children’s Corner Suite”]
3. Pavane Pour une Infante Dfunte
4. Cration du Monde, Op. 81
5. Pie Jesu [From “Requiem, Op. 48”]
6. Sorocaba (Saudades Do Brasil No. 1), Op. 67
7. Scaramouche, Suite for Saxophone and Orchestra, Op. 165c: I. Vif
8. Scaramouche, Suite for Saxophone and Orchestra, Op. 165c: II. Modr
9. Scaramouche, Suite for Saxophone and Orchestra, Op. 165c: III. …
10. Corcovado (Saudades Do Brasil No. 7), Op. 67
11. Sumar (Saudades Do Brasil No. 9), Op. 67
12. Concertino da Camera for Alto Saxophone and Orchestra: I. Allegro …
13. Concertino da Camera for Alto Saxophone and Orchestra: II. Larghetto
14. Concertino da Camera for Alto Saxophone and Orchestra: III. …
15. Laranjeiras (Saudades Do Brasil No. 11), Op. 67
16. Golliwogg’s Cake-Walk [From “Children’s Corner Suite”]
Branford Marsalis and Orpheus Chamber Orchestra
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クラシックなんだけどプレイヤーはジャズサックスの現代最高峰、Mr.Branford Marsalis。
2001年の作品です。
彼はテナー、ソプラノの鬼。86年の初めてのクラシックアルバム(Romances for Saxophone)ではソプラノ一本で通した彼。今回は堂々と王道のアルトでの挑戦です。
ミヨー、ラヴェル、ドビュッシーなどの名曲をチョイス。
これがね、クラシックサックスの定番曲ばかりなのですよ。みんな音大生なんかがやる定番曲ばかり。
あえて定番に正面から挑戦する!というのがコンセプトなのでしょうかね?
ふだんピアノとサックスだけで演奏されるのですが、このCDではオーケストラをバックに。(Orpheus Chamber Orch.ちょっと小編成のオーケストラです。)
やっぱりこの差はすごく大きいですね。実にゴージャス。
こりゃーずるいや。
じつはずっと思っていたクラシックサックスの不満って、大体ピアノとデュオばっかりということ。
オケがバックだと同じ曲でもぜんぜんちがうねー。最高。
しかしBranfordさんは本当に器用だ。どんなスタイルにも合わせてどんなサックスでも吹いちゃう。
自分のバンドでストレートなジャズを演奏するときはロリンズばりの太い音で。
Stingのバックのときはブレッカーみたいなキラキラした音でブルージーでロッキンなサックスを。
かと思ったらこんな風にクラシックもバリバリにこなしてしまうんだから。すごいよねー。
こうまで自分を切り替えられるのか・・・。そしてその全部で最高レベル。すごすぎる。
ほんとにほんとにうまい人なんだなぁ。ホンモノの音楽バカでサックスバカのサックスオタクなんだとおもう。
そうです。じつはこの人はStingのバックで吹く人。現代最高峰サックスプレイヤーの一人です。
その名声に甘んじず、こうして新しいチャレンジをする姿勢。すごいですよね。
肝心の、そして注目のサックスの音色ですけど。すばらしい。
本職のクラシックサックスプレイヤーの人はどういう評価を下すんでしょうね。興味あるなぁ。
全然違うスタイルでもそのパワフルなプレイはやっぱりBranfordってちょっとわかるね。
達人のクラシックサックスの音は弦楽器(ヴァイオリンなど)の音がするというけど、ホントにそうだ。
初めて聴いた人はサックスだってわからないんじゃないかな。