Band of Gypsies / Taraf de Haidouks



このバンドはバルカン半島のジプシーたちの音楽。国で言うとルーマニアかな。
あまりなじみがないだろうから解説してしまおう。
10人前後のミュージシャンはバイオリン(x2~3)、アコーディオン(x2~3)、笛、ベース、金属の弦をいっぱい張ってそれを叩く楽器(ごめん。名前知らない。中国でも良く使われるやつ。)など。
面白いことにすごい若い人とすごいおじいちゃんがほぼ半々で構成されてます。
おおもとにあるのはやはりクレズマーミュージックというやつかな。
何しろすごいパワー・スピード・テクニックで弾いて弾いて弾きまくるバンド。
複雑なメロディーを全員ユニゾンで超高速で疾走する。
5拍子、7拍子、11拍子もなんのその。
とにかく弾いて弾いて弾きまくる。超絶バカテクで弾きまくる。
何人ものミュージシャンがユニゾンで弾きまくるその重厚なサウンド!
テクニックもすごいんだけど、なんというかこのバンドのメンバーはみんな音楽を演奏する喜びに満ち溢れているような気がする。
ありがちな言い回しだけどね。過去二回彼らのライブを見てるけど、そのときもつくづくそう思った。
なにしろおじいちゃんたちが実にいい顔して楽しそうに弾くんだ。これがまたバカうまいんだが。
このアルバムは2000年のライブより。
オススメしたいアルバムはいっぱいあるけど、ライブの勢いがビシビシ伝わってくること、そして盟友コチャニ・オーケスターとの競演と言うことでまずはこれをオススメします。
コチャニ・オーケスターはやはりバルカン半島のバカテク吹奏楽団。
よくライブでもタラフと一緒にプレイするようです。
レギュラーの編成に加えて、ブラス、打楽器も混ざってパワーアップ!
いつにもましてさらにぶっといサウンドに感動しますよ。
このバンドはとにかくライブがおすすめです。
CDもすごいけどライブは何倍もすばらしい!(なんでもそうだけどね。)
とにかく底抜けに陽気で楽しい音楽。
そしてパワーのある音楽。パワーをもらえる音楽。
最近渋さ知らズなんかが評価されてきてるけど、そんな音楽ファンなら絶対ダイスキになると思う。

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